
毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画
第12章 俺はひなを大事に想ってるからさ
「ただいまぁ」
――それは、次の日の夜だ。
「おかえり、ひな。
……どうかしたの?」
「え、あ…っ」
遅くまで仕事して帰ってくるわけなんだから、疲れてるのは当たり前なんだけどさ。
今日は、何かいつもと違うなって気付いたんだ。
「あー…最後にまた変なお客さんいてね、ちょっと疲れちゃったかなって」
「えっ、大丈夫!?」
「うん。うちの店長が助けてくれたから、大丈夫だったよ。ああ見えて、頼りになる人なんだよね」
たまには仕事の愚痴とか聞くこともあるから、ひなの仕事も大変なのはわかってたつもりだ。
だけど、ひな個人に絡んでくるお客さんがいるかと思ったら俺だって不安になる。
それはまぁ…俺がそもそもそんな感じでひなと絡んだ事があったからさ。
だけど今、気になったのはそっちじゃなかった。
“ああ見えて、頼りになる人なんだよね”
「あ、今日の晩ごはんは煮物をもらって帰ったから、和食御膳にするねー」
「………」
ちょっとだけ、それ以降のひなの言葉が耳に入らなかった。
