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毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画

第12章 俺はひなを大事に想ってるからさ

その声を聞いて、ひなと誰か男性が話してるのはすぐにわかった。
多分だけど、あの店の上司的な人だろうな。


「それで店全体の流れが見えたら、店長としてもやっていけそうだしな!」

「店……ええーっ!!?
もぉ、久保店長ってば、だから私なんかが…」

「お前はわしがずっと育ててきたからな、この店を継いでいけるの、わしは期待してるぞっ」


……仕事の話をしてるのはわかったけど、単純な話じゃないのは俺でもわかる。
て言うか……


「来た当初はひよっこだったひな坊も、今じゃすっかり看板娘だ。
腕も上げたし、発注もスムーズだし、臨機応変もきくし。
お前は唯一わしが認めた逸材じゃからな」

「―――――――っ」


え?
それってさ、ひながあの店の店長になる話……?

ひながあの店の店長になるのは俺だって嬉しいんだけど、……だけどさ…?


「よし、夜の仕事は今日が最後になるし、車で送って行ってやるか!
またあの客につかまったら面倒じゃろうからな」

「あ、はい。
よろしくお願いします」

「お前はわしの大事な店長候補だしな!」

「あ、あは…っ」


そう言って、ふたりとも駐車場の方へと行ってしまった。

えっ、俺、迎えに来たんだよ。
ひなもその人の車に乗って帰るの?

ひなが、その人の大事な店長候補だから…?









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