無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

受付から診察券と一緒に書類をもらうと、いよいよ母子手帳がもらえると一気に緊張した。


「市役所かぁ。
ここから少し先まで歩いて行けばあるし、このまま寄ってから帰ろうかな」


後日に慎吾くんと休みが重なった時に一緒に行ってもいいんだけど、でも今夜には慎吾くんに見せたいもんね！
外は暑いけど、日傘でしのいで行くぞー。


「お大事になさって下さいね」

「あ、はいっ、ありがとうございますっ
今日は素敵な誕生日になりそうですっ」

「誕生日？
あぁ、旦那さんの誕生日ですね」

「あ、いえ。
じゃない、旦那さまもだけど、私も…ええと、夫婦で今日同じ誕生日なんですっ」

受付の女性に聞かれて、ついつい真面目に答えてしまった。
嬉しい時って、つい口が緩くなっちゃうんだよねっ


「妹尾さんも…あ、本当だ。
ご夫婦で誕生日なんですね。それはおめでとうございます」

受付の女性は私のカルテを見ると、お祝いを言ってくれた。それで益々嬉しくなっちゃって、私はついまた口が緩んでしまうのだ。


「えへへ。
今日は母子手帳ももらえて、慎吾くんに報告するのが楽しみなんですっ
…あっ、慎吾くんってのは旦那さまの名前なんですけどっ//」

「あぁ…」

いかんいかんっ
これじゃあただのノロケ妻だぁ//
受付の女性も、もはや呆れてるよぉΣ