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「……よっしゃ、カンペキ！
ひな、どう？」

「わぁ…っ」


鏡に映る自分が、自分ではないみたいに綺麗に髪が切り揃えられている。
普段手入れしていない分、余計にツヤツヤ光って見える髪を撫でられながら、慎吾くんが顔を寄せて一緒に鏡越しにお互いを見た。


「うん、めーっちゃかわいくて綺麗で、控えめに言っても最の高！
俺の自慢の奥さんだね」

「慎吾くん…///」

「いつかひなの髪を綺麗にしてあげたいって思ってたんだ。
まさか今日それが叶うなんて、本当に奇跡って起こるんだなぁ」

本当は藤村さんって人に言われて来たんだけど、それは藤村さんの為にも慎吾くんの為にも言わないでおこう。
でも藤村さんには、ホント感謝しなくちゃね。


「ひな、今日は最高の誕生日になりそうだよ」

「うんっ
帰ったら慎吾くんに、いっぱい喜んで貰う用意があるんだよっ」

「マジで？ それめーっちゃ楽しみ！！
あ、もう少しで仕事終わるからさ、このまま待っててくれる？」

「うん」