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「ふぃー、お疲れしたー！」

「お疲れ、妹尾君。
今日はちょっと遅くなったね」


さすがの土曜日でうちの美容室もお客さんが多く、今日は昼休憩もロクに取れないまま18時になった。
片付けもその分遅くなり、帰る頃にはもう18時半になろうとしていた。


「今日は妹尾君も指名客が何人かいて、手がいっぱいだったよね。
すっかり絶好調だね。愛する奥さんへのパワーは凄いな」

「へへーっ
そりゃあもう、奥さんあっての俺ですからねーっ」

「じゃあ早く帰ってあげないと！
心配されちゃうよ」

いつも時間励行で帰ってる俺だからな。
閉店して売り上げデータを見てるオーナーも、その手を止めて言ってくれた。…んだけども。


「あははっ
そう…ですね！」


と、言いながら。
今日は小野の計画で、またみんなで藤村の家に集まってダベる約束の日だ。