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「ひな坊もここに来て、17年か！
初めはちんちくりんだったのに、今じゃ相当な猛者になったもんだな！」

「ううぅ〜っ
それもこれも、久保店長が修羅になって鍛えてくれたおかげですーっ」

朝の一番からこんなにもてなしてくれたって事は、あらかじめみんなで話してたんだよね。
まさか出勤最後の日に、朝から泣かされちゃうなんて思わなかったよーぅっ


「言っておくがひな坊、お前の籍はずっと空けておくからな！
またいつでも、そして必ず帰って来るんだぞ！！」

「まぁ、久保店長！
今からもうそんな圧をかけちゃうなんて、ひなちゃんが出産に集中できなくなるじゃない！」
「そうよそうよ！
もう修羅と言うか羅刹だわ！ 鬼神よ！」

「鬼神Σ」


私の代わりに、オバチャンたちが言い返してくれる。
私にはもうそれさえも泣けて泣けて、しばらく笑いながら泣き続けた。


「ええい、最後でも仕事は仕事だ！
みんな持ち場につけーーー！！」

「「「はぁーーーいっ」」」