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「行ってらっしゃい、慎吾くん。
お仕事頑張ってねっ」

朝。
私よりも先に勤務が始まる慎吾くんを、今日も玄関で見送る。


「任せて！
今朝も、いーっぱいひなに元気もらったもんねー！」

「…あはっ//」

どちらかと言うと仕事前ってダルくなりそうなものなんだろうけど、慎吾くんはそういう感じが全然ない。

それは慎吾くんも仕事が楽しいからなんだろうなぁって思うし、特に妊活始めてからはイキイキしてるように見える。

…ついさっきまでエッチしてたのに、疲れてるどころか逆に元気出てるんだもんね//

私だって慎吾くんとのエッチで癒やされたけど、体力は慎吾くんほど元気じゃないんだよーっ（そこはやっぱり20代と30代の違いかなーΣ）


「…あ、そうだ。
ひな、今日――」

「なぁに？」

「あ―――…
いいや、何でもない」

「えー？
気になるよぉ」

「ははっ
晩ごはんはひなと一緒に食べたいなって思っただけだよ。
じゃね、いってきまーす」


笑顔で出て行った慎吾くんを見送ると、私は玄関のドアを閉めた。


晩ごはんは一緒にって……。
いつもそうしてるのに、なんで急にそんな事を思ったんだろ。

……ま、いっか。

さて、仕事の時間までお布団干したら、軽くお掃除しようっと。