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クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第14章 ムーンブレイドVSゾーナタ


ブルガリアから強襲するストームより先にムーンブレイドに攻撃を仕掛けたのは黒海沿岸に待機していたゾーナタだった


巨大な航空輸送母艦であるゾーナタには攻撃力はあまり無い

そこから飛び立った航空攻撃機フリューゲルシリーズがムーンブレイドに襲いかかる


連邦空軍ゾーナタ部隊の主力機クラング・ハイノートが次々と取り囲んでいく


上半身がモビルスーツ
下半身が航空機を模したその姿はまさしくフリューゲル“翼を持つ者”である


大きな主翼を展開させながら空飛ぶ機動兵器として制空権を我がものとしている


飛べないムーンブレイドは陸上では無敵だが上空から襲いかかる“翼を持つ者”たちから逃げられない


ムーンブレイドに後続するゼントリックス軍の地上部隊も、砲撃を続けているものの制空権を奪還できる状態ではなかった


ましてやゼントリックス軍にはすでに空軍部隊も海上部隊も殲滅させられてしまっているのだ

ゼントリックス軍にとっては巨大兵器ムーンブレイドのみが連邦空軍に立ち向かえる最後の決戦兵器なのだ


空を舞う連邦空軍のクラング・ハイノートも“ここが正念場”と察して武装を決戦仕様に改装させている


熱核ジェットエンジンにはさらに追加ブースターが取り付けられ、2本の腕はビームライフルやバズーカを携えるだけでなく、急造に追加された簡易アームにも武装を増やしているのだ


パイロット泣かせの仕様ではあるがここまで改装しなければあの巨大兵器ムーンブレイドには立ち向かえないと判断されたのだ


“翼を持つ者”クラング・ハイノートの部隊はいくつかの小隊に分けられ次から次に波状攻撃を仕掛けていく


スピード重視の強化ブースター型がムーンブレイドを撹乱させ自由に上空を飛び交っている隙に重装備型が次々とミサイルや爆雷を落としていく


そのひとつひとつにムーンブレイドのバリアを破れるわけではないが少しづつバリアエネルギーを消耗させているのだ


この強化ブースター型と重装備型の小隊がさらに4つづつ分けられ各小隊が順番に攻撃を仕掛けていく


ムーンブレイドからすればうっとうしい蚊トンボであろう


沿岸ではムーンブレイドごと爆撃が続き、まるで地形を変えてしまうのではないかとも思える凄まじい攻撃であった


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