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第2章 【第一章】彼女

「美里!?」


 慌ててドアを開けると、そこにはただのおっさんがいた。


「……は?」


 僕の思考が停止した。


 なんでおっさんがここにいるんだ?
 しかも口の周りを血だらけにして、何かを咀嚼している。


「何を……食べているんだ?」


 おっさんは手に何かを持っていた。それは人間の腕に見えなくもない……。


「うっ!」


 停止していた思考が動き出す。
 同時に凄まじい血の臭いが鼻を突き刺した。


「……ゲホゲホ!」


 僕は部屋から出てトイレに駆け込み、胃液を吐いた。


「はあはあっ……なんだよ、あれ……」


 頭が混乱する。
 見てはいけないものを見てしまった。


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