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第2章 【第一章】彼女

「はっ……美里……。美里はどこだ?」


 あの部屋にはおっさんしかいなかった。
 ということは、あの腕は……。


「うそだっ……そんなことあるわけない!」


 美里が奥の部屋に入って数分しか経ってないんだぞ? 看護師だっていた。この数分に部屋に侵入して二人を殺し、全てを食べるなんて不可能だ。


「そんなの人間じゃない……」


 そう呟いたあと、僕はハッとした。


「あのゾンビといい、おっさんといい……何かおかしい……。まさかこれは……夢?」


 そうだ、ずっとふわふわしていた。
 綺麗になった美里と会った時から──。


「そうか……夢か! どうりであり得ないことばかり起きると思った。夢なら、何が起きてもおかしくないもんな!」

 

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