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ジェンダー・ギャップ革命

第1章 逆襲の女と家畜の男


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 世の中には、反吐が出るほど貞淑に酔った女がいる。男にもいるかも知れないが、ともかくそうした種類の人間は、保健や生物の授業でもなければ肉体の話題を口に出すのも憚るのだろう。


 囚人、一〇八号。


 実際に番号が振ってあるのではないにしろ、えみるはここに送られてきた咎人達を拷問している。従って、今、目の前に宙吊りになった女が何人目かも、把握している。


「一〇八人目さん。パートナーも逮捕されたし、貴女もここでうんと反省しよう。全裸になって縛られて、性器を眺められるのは、どんな気分かな?」


 ここは、かつて倉庫にでも使われていたのか。他の独房より二畳ほど広く、台や木箱が積まれている。そして天井にはポールが通っているため、身長一五五センチに満たないえみるでも、女を難なく縛り上げることが出来た。
 もっとも今は、女を痛ぶることに関してえみる以上に熱心な、外の部署の友人達が訪問している。仮に難儀していたとしても、彼女達に任せる手もあった。

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