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10年後の君へ

第8章 それぞれの仕事

蒼真
「えっ?」

鳴海は、そのまま
蒼真の手に持っていた
シフォンケーキを平らげた…

そして、そのまま…
鳴海は蒼真の手首を掴み…
鳴海の顔が蒼真の顔に近づき…
思わず蒼真は目を閉じてしまう

鳴海は蒼真の耳許で…

鳴海
「なぁ…蒼真…
俺のファンなのに何で避けんの?」

蒼真
「へっ…?」

鳴海
「何?キスすると思った?」

蒼真
「へっ…?あっ、ちょっ…と…」

鳴海は、そういうと蒼真の顎に手を添え
唇を重ね合わせた…
纏わりつくように舌を絡め…厭らしい
音をたてながら…

蒼真
「はぁ…んっ…あっ…ふぁん…」
(ヤバい…何!?
この状況…身体に力が入らない…)

蒼真は鳴海を押し退けようと必死になるが
びくとも動かない…

蒼真
(もう、こうなったら…)

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