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10年後の君へ

第8章 それぞれの仕事

蒼真に気づかれないように
立ち聞きしてしまった鳴海は…
すぐさま自室に戻り蒼真が台所に
行くのを確認し…

鳴海
「ふぅん…少し仕返ししてやるか…」

一方、蒼真は…

蒼真
「うんッまっ!!俺、天才ッ!!」

シフォンケーキやプリン、ゼリー系
を小分けにして、冷凍。
魁斗にはサンドイッチ。

蒼真
「これは作った人の特権だな♪」

鳴海
「それ、俺にもくれる?」

蒼真
「へっ?」

いきなり現れた鳴海に
動揺を隠せない蒼真。

鳴海は、そういうと蒼真の手に
持っていたシフォンケーキを
頬張る…蒼真の手に鳴海の手が
重なるように…わざと…

鳴海
「腹、減ってたから旨いね。」

蒼真
「えっ!?あの…あなたの分は
別にありますけど…」

鳴海
「甘さも、ちょうど良い…
味の感想、これで満足?」

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