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10年後の君へ

第9章 タイムスリップ!?

その女性は
乱れた髪と服装を整えて
蒼真の横を通り過ぎると
同時に蒼真の耳許で

「お姉さんが邪魔してゴメンね。
頑張ってね。」

と囁いてきた…

蒼真
(…なんかムカつく…)

鳴海は先程の女性が靴箱の上に置いて
いった1万円札を手に取り…

「あんた…なんで俺の事
知ってるの?もしかして家出?」

と冷たい視線を向けられた…

蒼真
「………」

鳴海
「おい、聞いてんのか?」

蒼真
「えっ…?」

言葉に詰まる蒼真に対して…

鳴海
「まぁ、いいや…ちょっと上がったら? 
もし家出なら、めんどくせぇけど…
何かあっても自己責任って事でいいよ。」

そういうと鳴海は蒼真の腕を強引に
引っ張り家の中へと入れた…

蒼真
「…ッ!!ちょっ…痛いです、鳴海さんッ!!」

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