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【参加型小説】尾仁牙島

第10章 儀式

 男たちは枝分かれした道を右、左、左と進みながら歩く。
 そして足が止まったかと思うと、「ギィィィ」と重い扉が開く音がし、めきゆは中に運ばれた。


「めきゆさんっ!?」


 聞いたことのある声がめきゆの名を呼ぶ。眠っているフリをしているため目を開けられないが、この声は小夏だ。


(小夏さん……!)


「めきゆさんに何をしたんですか!? 千代さんを一体どこに連れて行ったんですか!!」


 小夏は男たちに食ってかかる。
 しかし両手両足は縛られているため、芋虫みたいにジタバタすることしかできない。


「おい、なんで男がいる?」

「そいつ、どこから入ってきたのか洞窟内にいたんすよ。知られたらまずいんで、後で始末するっす」


 男たちは小夏を無視して物騒な会話をしている。


「それなら山に放り込めばいいさ。山はあいつらのテリトリーだからな」

「おいっ、大変だ! 女二人が逃げたぞ!」


 その時、バタバタと一人の男がこっちに走ってきた。



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