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【参加型小説】尾仁牙島

第10章 儀式

「ここから出られても、島からは出られない。これがどういうことかわかるか? あんたたちは儀式を穢した者として、島中の奴らを敵に回したんだ!」

「!」

「どこに逃げてもすぐ捕まるからな。特に嫁を奪われた鬼たちが真っ先に殺しに来るだろうよ」

「嫁って……。そっちが勝手に拉致ったんでしょ!! 犯罪者じゃない!!」

「だから言っただろ? ここは囚人の島だって。ここで常識は通用しない」


 ユウはため息をひとつ漏らした。


「レシピェールさん、こいつの話はまともに聞かなくていいです。きっと時間稼ぎでしょうから、急ぎましょう」

「わかったわ!」


 レシピェールは鬼のお面を被ると、男の襟首を掴んで部屋から出た。


「……さて、本物の鬼との遭遇が楽しみですね」


 ユウは鬼のお面を被りながらニヤリと笑う。そしてジュラルミンアタッシュケースを持って、部屋を後にした。





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