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【参加型小説】尾仁牙島

第11章 ゲーム④ 夢の中

 鬼が次に向かったのは……


 【C】神社


 鬼はあくびをしながら境内の奥を進んだ。


「腹いっぱい食ったら眠くなっちまった」


 鬼は拝殿の中に入ると、ゴロンと寝転んだ。


「月ちゃんの仇ぃぃぃーーーっ!」


 その時、待ってましたと言わんばかりに隼斗が鬼の上に覆い被さった。そして何を思ったのか、鬼の首をベロンと舐めた。


「ちょっ……何やってんだ、お前!」

「月ちゃんの仇だ! お前を食ってやる!」

「はあ?」

「お前から肉の匂いがする……。まさか月ちゃんを!?」

「誰が食うかよ、あんな不味い奴」

「月ちゃんは不味くなんかない!! 色白の肌に細い腕……小さな唇……ああっ! 食べちゃいたい!!」

「……お前はそういう趣味なのか?」

「は? どういう……」

「てか、俺の寝込みを襲うとはいい度胸してるじゃねぇか」


 鬼は隼斗を突き飛ばして立ち上がった。



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