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【参加型小説】尾仁牙島

第11章 ゲーム④ 夢の中

「人生のパートナーですか。見つかるといいですね」


 ユウは変わらず微笑む。


「……もしかしてユウさんも幸せの鐘を?」

「僕はですね……」


 そうユウが言いかけた時、ガサガサッと横から音がした。


「……っ!」


 二人は鬼が来たのかと身構える。
 しかし現れたのはシェリーだった。


「あれ? めきゆとユウさん?」

「シェリー!」

「シェリーさん、どうしてそんな道じゃないところから歩いて来たんですか?」


 ユウはシェリーの肩についてあった葉っぱを払った。


「ありがと、ユウさん。実はね、さっき神社と洞窟で鬼に見つかったんだけど、逃げてこれたの。でも山に入ったら迷っちゃって……。あ、もしかして二人とも展望台に行く?」

「行くわよ。幸せの鐘を鳴らしにいくの」

「良かった! 私も一緒について行っていい?」

「いいわよ、シェリーもセグウェイ乗る?」

「え〜、なんでセグウェイあるの〜? 乗る乗る〜!」



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