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【参加型小説】尾仁牙島

第11章 ゲーム④ 夢の中

 武藤はゆっくりと目を覚ました。


「……あれ? ここは……」


 武藤は長い夢を見ていた。
 恋活イベントの参加者たちとかくれんぼをする夢だ。


「うっ……」


 頭がズキズキする。
 それに血の匂いが鼻をかすった。


「……はあはあっ……」


 誰かの息遣いが聞こえてくる。
 ふと目線を上げると、目の前に柚里がいた。


「……柚里さん?」


 柚里は武藤を見て怯えていた。


「柚里さん? どうし……」


 ふと柚里の左腕を見ると、血が大量に流れていた。


「柚里さん!?」


 そこで意識が完全にはっきりした。
 自分は山で鬼に襲われてずっと眠っていた。ずっと何かにうなされていた。たまに柚里と勇治の声が聞こえたが、夢の方が居心地が良くて目を覚まさなかった。


「……鬼っ……」

「え?」

「……あなたは……鬼なの……?」


 柚里の言葉に、武藤の頭の中が真っ白になった。





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