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【参加型小説】尾仁牙島

第11章 ゲーム④ 夢の中

 最後に鬼が向かったのは……


 【A】民宿


 武藤は民宿の部屋で布団を被って眠っていた。そこへ隼斗が入ってきて、モゾモゾと同じ布団の中に入った。


「……って、違うちが〜う! なんで俺はこんなことを!?」


 隼斗は自分の意思とは勝手に身体が動くことにびっくりした。


「誰だよ、無理矢理ホモ展開にしようとするのは……」


 隼斗は眠っている武藤の顔を覗きこんだ。


「お〜い、武藤さ〜ん」


 武藤はスヤスヤ眠っている。


「武藤さん、起きてくださいよ〜」


 何度声をかけても目を覚まさない。


「武藤さん、早く起きないと鬼が来ちゃいますよぉ〜」

「俺はもうすでにいるぞ」


 鬼は隼斗の隣にいた。


「ひえっ!? いつの間に!?」


 鬼は武藤の布団を剥ぎ取った。


「おい、お前。いい加減に目覚めたらどうだ」

「……」

「現実から目を背けるな。運命を受け入れろ!」



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