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【参加型小説】尾仁牙島

第4章 ゲーム① バスの席

 サービスエリアの駐車場に停まると、一名を残して男女九名がバスから降りて行った。


「……あれ? ユウさん、トイレ休憩に行かなくて大丈夫ですか?」


 武藤は一人残ったユウに声をかける。


「大丈夫ですよ。僕はここでゆっくり休憩します」


 にこっと微笑みながらそう言うと、ユウは窓の外に目を向けた。ユウの視線の先には、小夏と柚里と千代の三人が仲良く会話している姿がある。


(ユウさんの気になる相手はあの中にいるのかな? でもあえてバスに残るなんて、意外と恥ずかしがり屋とか?)


 武藤はそう考えつつ、ふとユウの足元に置いてあるジュラルミンアタッシュケースを見た。


 そういえばバスのトランクに荷物を置く時、ユウの持っていたジュラルミンアタッシュケースも一緒に入れるか聞いたところ、真剣な表情で「これは命よりも大事なものですから」と言われた。
 

(命よりも大事なものが入ってるんだよな……。一体何が入ってるんだろう?)



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