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【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

「追うのはやめましょ。シェリーが無事ならそれでいいから」

「……」


 勇治はシェリーをチラッと見た。
 シェリーはムスッとしたまま、そっぽを向いている。


「武藤さん、大丈夫かしら……。柚里から連絡あって、鬼に襲われたって聞いたんだけど、シェリーに怪我はない?」

「ああ、そういえばあいつ怪我してたな。だからシェリーが俺を……」


 そこまで言って、シェリーは黙ってしまった。


「シェリー、どうしたの?」

「あっ……ごめんなさい、私……」


 どうやら、意識がシェリーに戻ったようだ。


「勇治、さっきは助けてくれてありがとう」

「……え?」

「背負い投げ、かっこよかったわ♡」

「……」


 勇治はシェリーの変わり様に、とてつもなく動揺した。


「あ、柚里からメールが来たわ。武藤さんは無事に宿に運ばれたそうよ。アタシたちも急いで戻りましょ」


 レシピェールたちは不穏な空気を身に感じながらも、山を降りていった。




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