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【参加型小説】尾仁牙島

第8章 尾仁牙島伝説

「月ちゃん、ありがと。ちょっと捻っただけだから、大丈夫だよ」

「良かったです」

「それよりごめんね、あたしのせいで狩りが中断になっちゃって……」


 千代はまだ気にしているようだ。


「千代、気にしなくていいって言ったでしょ。シェリーと武藤さんが鬼に襲われたのもあるし、あそこでやめて良かったのよ。じゃなきゃ、ゆずゆずからの連絡にも気づけなかったし、シェリーを助けに行くこともできなかったわ」

「そうですよ、千代さん。それにあんな鐘の音が急に鳴ったら、びっくりしちゃいます。崖から落ちなくて良かったですよ」

「レシピェールさん、小夏さん……」


 二人のフォローの言葉に、千代は泣きそうになった。


「そういえば鐘の音、あれなんだったのかしらね」

「4回鳴りましたよね」


 めきゆと隼斗が言う。


「ちょっと待って、鐘の音って?」


 話についていけないシェリーが首を傾げた。



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