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いい女 惜別…

第1章 惜別…

 ⑩

「あぁ、う、うん、あぁぁ…」

 

 わたしは7年振りに…

 友人から紹介されたあの外車ディーラーの男に…

 抱かれていた…


『アルファロメオスパイダーヴェローチェ』
 という、亡くなった元夫の忘れ形見のクルマの『いい女の条件』から…

 卒業をし…

 そして元夫からの惜別をした、いや、7年間という時間を経て…

 ようやく惜別ができたのだ…



 そして…

『シトロエンHバン』という共通のクルマの存在感を介して…

 また、不思議な力の導きにより…

 やはり、亡くなった元妻を3年間という時間を経ての…

 卒業…

 惜別が出来た…

 友人から紹介されたこの男と繋がり…


 そして…

 1週間後の今夜…

 わたしはそれまでの長い髪をバッサリと切って…

 彼に抱かれていた…


 そしてわたしと彼は…

 お互いにこの不思議な力の導きを信じ…

 大切な過去と惜別をし…

 新たな一歩を二人で踏み出し…

 前進することを決めたのである。

 
 
 アルファロメオスパイダーに乗るのという『いい女の条件』から卒業をし…

 シトロエンHバンという二人共通の存在感を介して…

 わたしはもっといい女になるんだ…


 今度は…

 今度こそ…

 この愛する人を亡くさない…

 わたしは抱かれながら、そう思う…

 そしてもっといい女になるんだ…

 新たなフランス車の似合ういい女に…


 わたしはなる…




            Fin~♪

 

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