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無自覚ドSにハマる隠れドM腐女子

第21章 踏んだり蹴ったり


鳴海「あはは~…
俺、特定の恋人は居ないよ…」

蒼真「えっ…!?特定の恋人…?」

 僕の頭の中が思考停止…

鳴海「俺…最低な人間だよ…?」

蒼真「そう…みたいですね…まるで…
小説に出てくる主人公みたい…」

鳴海「えっ…?」

 僕は、お兄さんの手に持っている
紙袋を指差した…

鳴海「あっ…そうだ…忘れてた…」

 と、僕に小説の入った紙袋を
手渡した…

蒼真「ありがとうございます…
で、さっきの話ですが…主人公は…
特定の恋人は、おらず…ダメ人間…
相手は純粋な…」

鳴海「そう…君みたいな…純粋な子…」

蒼真「えっ!?僕は純粋じゃないですよ
…意地悪で性格悪いです…」

鳴海「俺には、そうは見えないけど?」

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