それでも貴方が恋しくて
第1章 再会
ファミレスに着いて、私達は向かい合って座った。
「未紗なんか頼む?俺、腹減ったかも」
「私も小腹が…」
「んじゃシェアする?」
「うん、そうする」
「なら未紗が好きなもん適当に頼んじゃっていいか?」
「え?」
「ん?」
私が好きな食べ物とかまだ覚えてるの…?
まぁ、私も将が好きな食べ物とか覚えてるけどさ。
男ってそういうのすぐ忘れちゃうもんだと思ってた。
だって司は忘れっぽいから。
「私がファミレスに来ると絶対に頼んでた物…覚えてる?」
「うん、当たり前じゃん。どんだけ一緒に来たと思ってんの?」
そう言いながら笑っている将。
その笑顔を直視できなかった。今の私には貴方の笑顔は眩しすぎる。私は…将の笑った顔が大好きだったから。
注文した料理が全て届いて、私達は話そっちのけで黙々と食す。……いやいや、食事をしに来たわけじゃなくない!?話って何よ!
「あの、将?」
「んー?」
「話ってなに?」
「…あー」
急に表情が曇り始めた将。
やっぱり奥さんと上手くいってないのかな…?
それを私に相談したいとか?…役に立つかは分からないけど、相談に乗るくらいならできる…できる…よね?
「どうしたの…?」
「俺と嫁さ、なんつーか…契約結婚的なやつなんだよね」
「…は?」
思わず素で『は?』と言ってしまった。
だってさ、契約結婚だよ?というか契約結婚って…何!?
「嫁には好きな奴が居て、俺にも好きな奴が居る」
──── なによ…それ。どういうこと?
「嫁と出会ったのは3年前くらいかな。そん時にこの話を持ち掛けられたんだよね。嫁の実家が結構有名な家柄で、無理やり見合い婚させられそうだったらしい。俺の親も俺の親で煩くってさ。まぁ、合意の上でってやつ」
言いたいこと、聞きたいことは沢山あるのに言葉が出ない。意味分かんなすぎて、開いた口が塞がらないって感じ。
「だから子供も俺の子じゃなくて、嫁の相手の子ね。ちなみにその相手と俺、めっちゃ普通に仲良くなったっていう。マジでウケるよな」
ウケない、笑えない、何してんの?将。
「嫁も好き勝手やってるから、俺も好き勝手許されてんの。ま、互いの家に絶対バレないように…が大前提だけどな?」
────── そんな歪な関係を何時まで続けるつもり?
「未紗なんか頼む?俺、腹減ったかも」
「私も小腹が…」
「んじゃシェアする?」
「うん、そうする」
「なら未紗が好きなもん適当に頼んじゃっていいか?」
「え?」
「ん?」
私が好きな食べ物とかまだ覚えてるの…?
まぁ、私も将が好きな食べ物とか覚えてるけどさ。
男ってそういうのすぐ忘れちゃうもんだと思ってた。
だって司は忘れっぽいから。
「私がファミレスに来ると絶対に頼んでた物…覚えてる?」
「うん、当たり前じゃん。どんだけ一緒に来たと思ってんの?」
そう言いながら笑っている将。
その笑顔を直視できなかった。今の私には貴方の笑顔は眩しすぎる。私は…将の笑った顔が大好きだったから。
注文した料理が全て届いて、私達は話そっちのけで黙々と食す。……いやいや、食事をしに来たわけじゃなくない!?話って何よ!
「あの、将?」
「んー?」
「話ってなに?」
「…あー」
急に表情が曇り始めた将。
やっぱり奥さんと上手くいってないのかな…?
それを私に相談したいとか?…役に立つかは分からないけど、相談に乗るくらいならできる…できる…よね?
「どうしたの…?」
「俺と嫁さ、なんつーか…契約結婚的なやつなんだよね」
「…は?」
思わず素で『は?』と言ってしまった。
だってさ、契約結婚だよ?というか契約結婚って…何!?
「嫁には好きな奴が居て、俺にも好きな奴が居る」
──── なによ…それ。どういうこと?
「嫁と出会ったのは3年前くらいかな。そん時にこの話を持ち掛けられたんだよね。嫁の実家が結構有名な家柄で、無理やり見合い婚させられそうだったらしい。俺の親も俺の親で煩くってさ。まぁ、合意の上でってやつ」
言いたいこと、聞きたいことは沢山あるのに言葉が出ない。意味分かんなすぎて、開いた口が塞がらないって感じ。
「だから子供も俺の子じゃなくて、嫁の相手の子ね。ちなみにその相手と俺、めっちゃ普通に仲良くなったっていう。マジでウケるよな」
ウケない、笑えない、何してんの?将。
「嫁も好き勝手やってるから、俺も好き勝手許されてんの。ま、互いの家に絶対バレないように…が大前提だけどな?」
────── そんな歪な関係を何時まで続けるつもり?