diary
第5章 入院
「先生の名前まだ言ってなかったね笑、先生は佐藤って言います、佐藤先生って呼んでくれたら嬉しいな〜!
それでさっきから気になってると思うけどこっちのちょっと怖そうな先生は千葉先生って言います!主に先生と千葉先生がさーちゃんの事診るから安心してね〜
他にもまだ先生はいるけどまたその時に紹介するね〜」
佐藤先生は顔からも優しさが溢れているしオーラも空気感も優しい
千葉先生は佐藤先生とは対照的な人だと思う。2人ともかっこいいけど千葉先生はクールで怖い。
多分2人は同級生なのかなって見た目で感じた
これが私の2人の第一印象だった
少し胸が苦しいな……息がしずらい
私がそう思っていると千葉先生が聴診器をはめ始めてカーテンを閉めながら佐藤先生とは反対の位置に来た
「少し胸の音聞くよ」
千葉先生がそう言うと私のパジャマの下から聴診器を入れて音を聞き始めた
私がビクッとするとすかさず佐藤先生がフォローに入った
「さーちゃん大丈夫だよ〜!音を聞いてるだけだからね〜、怖くないよ〜」と言いながら私の頭わ優しく撫でる
千葉先生は真剣に胸の音を聞いている
呼吸少し苦しいのバレた?でも本当に少しだけだから表にもでてないはずなのに
「呼吸苦しい?」
千葉先生が私の方を見る。
これ苦しいとか言ったらなにかされるのかな……
そう思ったら素直に言えるはずがない。だから私は小さく首を横に振った
「嘘ついたら怒るよ」
千葉先生が少し声のトーンを下げてそう言った
私の瞳孔が多分動いた。
千葉先生の大きくて力強い目が私の目を見つめる。だから嘘をついたことが一瞬でバレた
「佐藤先生、酸素マスク、あと体温測って」
「さーちゃんごめんね〜ちょっとマスクつけるよ〜」
千葉先生がそう指示する頃には佐藤先生はもう酸素マスクの準備をしていた
そしてそのまま佐藤先生に体温を測られた
千葉先生は体温計がなるまでの間心電図のモニターを見ていた