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diary

第5章 入院


少し異様な雰囲気に怖さを感じた。佐藤先生は大丈夫怖くないよ〜って励ましてくれるが千葉先生が出すオーラというか雰囲気がとにかく怖かった

ピピッ

佐藤先生が抜き取った

「佐藤先生何度?」

「あちゃ〜39.8℃。全然下がらないね〜」

佐藤先生は苦笑いしながらそう言った

「ちょっとまずいな」

千葉先生がボソッと言った。

私の中で不安が膨れ上がった。39.8もあるの?まずいってなにがまずいの……?

「血液の中に菌が入り込んでると思う。もう1回動脈採血をして強い薬で熱下げるよ。酸素濃度も下がっていってるし心臓の音が少し悪くなってる。心臓の負担を下げるためにも少し頑張ろうな」

千葉先生がさっきの圧が強い目とは変わって少し優しさのある私の中にまで訴えかけるような真っ直ぐな瞳でそう言った

私は千葉先生の真っ直ぐな瞳に負けて小さく頷いた

千葉先生はほんの少し笑って私の頭を撫でた。

少し恥ずかしかったから目を逸らして反対側を見たがそこには佐藤先生はいなかった

そして少しすると佐藤先生が呼んだのか看護師さんが4人ほど来て私に沢山繋がっているチューブやコードをまとめ始めた。

「今から少しだけ頑張ろうな、部屋移動するよ」

酸素マスクを鼻につけるチューブに変えられ千葉先生に抱っこされてこの部屋を出た

私はこの後何されるか分からなくて怖くて千葉先生の白衣を少しだけぎゅっと握った


千葉先生も私の手に気づいたのか私を抱きながら頭を優しく撫でてくれた




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