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素敵な飼い主様

第4章 ダンスパーティー





ご飯、食べに行こうかな。



さっきから宝石のごとく光る食べ物に、お腹を鳴らしていた。



ステーキ?七面鳥?



よくわからないけれど、フォアグラや、おいしそうなムニエル、キャビアがあたしを誘惑する。




「あたしは食べに行くから・・・」



ぼそりとそう呟いてから、あたしは会場の端に移動した。




でも、そんなあたしの声は届くはずもなく。


彼は偽りの笑顔を浮かべて女達と話していた。



ちょっとは、あたしに気遣えよ。


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