
素敵な飼い主様
第4章 ダンスパーティー
優しい手が肌をくすぶらして、柔らかい唇があたしの身体におちていく。
パンパンパンッ
肌が重なる時の音が、繋がってるんだって物語ってて、必死で椎名様の首に腕をまわして感じていた。
「ああぁぁ!!椎名様ぁっ!はぁぁっ・・・んっんっ好きっ愛してます・・・!!」
「俺もだよっ紫苑・・・!」
蒸気が窓を曇らせて、星が見えなくなった時。
「椎名様?!何をしておられるのです?!」
ヌプッ!
慌てて抜いた椎名様は、あたしをかばうように抱きしめた。
見つかってしまったのだ。
彼の、婚約者に。
