テキストサイズ

慕情

第36章 憔悴…


「老師様…それだけは…お止めください…
どちらかが死ぬまで決闘だ…なんて…
幽蘭を始末さえすれば…良いでしょう?
幽蘭の性格は…昔から…
欲しい物、全てを手に入らなければ、
どんな手段を使ってでも手に入れます…
老師様も御存じでしょう?」

 貴殿様は顔を歪ませながら、そう言った
それに老師様も神楽も失いたくはなかった…

「お前は口出しはするな…勿論…手出しも
するなよ?これは神楽の為でもある…」

 老師様は貴殿様に釘を刺した…

「おい…義兄上…?今…何て言った…?
幽蘭を始末する…だと…?だったら…
若作り糞ジジイを殺した後…お前も殺す」

 神楽は頭に血が登り
老師様と貴殿様に言い放った…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ