慕情
第56章 裸の付き合いならぬ…
【裸の付き合いならぬ…】
月詠は裸の付き合いならぬ…
衣を脱がずに朧を抱えながら…
湯の中に浸かる…
「ふぅ~…
今日は色々とありすぎて疲れたなぁ…
いい湯だぁ…」
月詠は脱力しながら、そう言うと…
「…うん…温かい…えっ?どうなってるの?」
朧は驚きを隠せないでいた…何故なら
傷だらけの身体は綺麗な肌になっており…
破かれた
漆黒色の衣も綺麗に縫い合わさり…
さらに
幼子から少年の姿になっていたのだ…
「うん…驚いてくれて良かったよ…
これが本来の朧の姿なんだね…」
月詠は
朧の頭を優しく撫でながら、そう言うと…
「…どういう事…?傷も痛くないよ…」
朧は
自分の身体を確かめながら、そう言うと…