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慕情

第6章 貴殿様と貴女様


「あぁん…もう駄目ぇ…果てちゃう…ッ
来るぅ…アッ…アッ…アッ…」

「あっ…あっ…
そんなに締め付けるでない…」

 貴女様は今までとは違う喘ぎに変わり…
顔は、だらしなく高揚し…口を開き…
 涎を垂らし…潮を吹いてしまった…

 そして身体は力なく寝台に倒れ込み…

 貴殿様は
貴女様に負担がかからないように
 優しく貴女様の身体を包み込むように
抱き寄せ…背中に口付けをした…

「少々…ヤリ過ぎたか…引くほど…
まぐわってしまったな…すまなかった…」

 貴殿様は反省していた…

「いいえ…私の方こそ…
恥じらいもなく身体が勝手に…」

 貴女様は今更、恥ずかしくなったのか…
両手で顔を覆った…

「そなたは可愛い…これからも…
ずっと私の傍に居るのだぞ…」 

 貴殿様と貴女様は疲れ果て
深い眠りに就いた…

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