慕情
第17章 状況把握
「ハハハッ!!何腰抜かしてんだ…?」
宵闇は神楽を嘲笑っていたが…
「うわわわッ!!」
泡沫の慌てる声…
神楽の身体は泡沫を突き飛ばし…
泡沫の身体は、よろめき…
宵闇の身体に必然的に密着してしまい…
泡沫はトクンッと鼓動が乱れた…
「おいッ!!くっつくなッ!!」
宵闇は避けきれずに…地面に…
いや…ゴツゴツとした青い鱗のような所に
尻餅をついてしまった…
「ハハハ…不幸中の幸いか…否か…
みんなー…地面に気を付けろ…」
神楽は冷や汗を掻きながらそう言うと…
東の方角を
司る青龍の上に乗っかって居たのだ…
「僕は幸いです…」
泡沫は頬を染め
聞こえるか聞こえないかの声でそう呟いた…