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恋慕

第55章 演練…


紫仙
「ふんッ…この私が甘党でも思ったか?
甘い物は好かん…しかも、こいつは嫌そうに
私に仕えていたぞ?やはり鍛練が足りぬな…
もう少し、お互いを信用しろ…
愛だの恋だの…色が付けば…
己を弱くするだけだぞ?」

 と、紫仙は重たい扇を地面に付け
地響きを響かせながら…そう言った…


「そ、そうでした…紫仙は…甘党じゃなく…
辛党でしたね…
私とした事が…一生の不覚です…」

小豆
「俺が、
紫仙様に健気に仕える訳ないでしょう?
全ては祝言の為…こき使いやがって…」

 と、ふたりは憎しみを紫仙に…
だが、天は…


「…えっ…?小豆…祝言…って…?」

 と、天の頬が紅色に染まり…

 小豆も、また伝染してしまい…
ふたりの世界に入ってしまった…

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