
paradise lost
第1章 overture
「……全然大丈夫じゃないだろ」
「………悪い…」
倒れそうになった俺を芳樹が咄嗟に支える。無理して強がろうとしている俺を見て芳樹はため息を吐いた。
「あんまり変な男に付いて行くなよ」
「お、俺だって好きで尚弥に付いて行ったわけじゃあ…」
言葉は冷たいが、口調にどこか優しさと心配が滲んでいる芳樹の注意に俺は顔を逸らしてしまう。確かに尚弥には無理やり連れて行かれたが、そもそも尚弥みたいなのに関わってしまったのは俺の落ち度だ。周囲の視線が肌蹴ったバーテンダー服の俺に集まる。どいつもこいつも俺に性欲塗れの視線を向けて来やがる、中には躰を重ねた事がある奴もいて気持ち悪さが半端ではない。俺の異変に気付いた芳樹が俺を引き寄せ、周囲の視線から庇う。
「わ、悪い…」
「煌は本当に手が掛かるな」
芳樹はバツが悪そうに頭を掻いた。俺は芳樹に庇われながら、芳樹の住んでいる高層マンションに入る。
「……身体は大丈夫か?」
「キスマーク、あると思うけど大丈夫」
それは大丈夫に入るのか?ため息を吐いた芳樹は俺に着替えを渡す。
「とりあえずシャワー浴びて身体をキレイにして来い」
俺は芳樹にリビングから追い出されるようにバスルームに向かわされた。俺は洗濯機にしわくちゃになったバーテンダー服を入れてバスルームに入った。
「……ッ…」
俺は蛇口を捻ってお湯を出す、最初は冷たかった水が徐々に温かくなる。熱いシャワーを浴びてようやく俺の強張っていた身体から力が抜ける。尚弥と再会したのは本当に最悪だった。またあんな事に、芳樹に出会う前に戻ると思うと恐怖で身体がガタガタ震える。思い出したくないのに、俺の身体が勝手に尚弥と…尚弥達との日々を無理やり思い出す。俺はバスルームのタイルに座り込んでしまいその場から動けなくなる。
(情けない…)
脚から崩れ落ちてしまった俺はその場から動けなくなる。自分の情けなさが嫌になる。芳樹と出会って、過去を乗り越えたと思っても少し、過去に肩を叩かれただけで立ち止まるどころかその場に座り込んでしまい、立ち上がれなくなってしまう。身体を洗って明日の入学式に備えないといけないのに、それすら出来ない。
「………悪い…」
倒れそうになった俺を芳樹が咄嗟に支える。無理して強がろうとしている俺を見て芳樹はため息を吐いた。
「あんまり変な男に付いて行くなよ」
「お、俺だって好きで尚弥に付いて行ったわけじゃあ…」
言葉は冷たいが、口調にどこか優しさと心配が滲んでいる芳樹の注意に俺は顔を逸らしてしまう。確かに尚弥には無理やり連れて行かれたが、そもそも尚弥みたいなのに関わってしまったのは俺の落ち度だ。周囲の視線が肌蹴ったバーテンダー服の俺に集まる。どいつもこいつも俺に性欲塗れの視線を向けて来やがる、中には躰を重ねた事がある奴もいて気持ち悪さが半端ではない。俺の異変に気付いた芳樹が俺を引き寄せ、周囲の視線から庇う。
「わ、悪い…」
「煌は本当に手が掛かるな」
芳樹はバツが悪そうに頭を掻いた。俺は芳樹に庇われながら、芳樹の住んでいる高層マンションに入る。
「……身体は大丈夫か?」
「キスマーク、あると思うけど大丈夫」
それは大丈夫に入るのか?ため息を吐いた芳樹は俺に着替えを渡す。
「とりあえずシャワー浴びて身体をキレイにして来い」
俺は芳樹にリビングから追い出されるようにバスルームに向かわされた。俺は洗濯機にしわくちゃになったバーテンダー服を入れてバスルームに入った。
「……ッ…」
俺は蛇口を捻ってお湯を出す、最初は冷たかった水が徐々に温かくなる。熱いシャワーを浴びてようやく俺の強張っていた身体から力が抜ける。尚弥と再会したのは本当に最悪だった。またあんな事に、芳樹に出会う前に戻ると思うと恐怖で身体がガタガタ震える。思い出したくないのに、俺の身体が勝手に尚弥と…尚弥達との日々を無理やり思い出す。俺はバスルームのタイルに座り込んでしまいその場から動けなくなる。
(情けない…)
脚から崩れ落ちてしまった俺はその場から動けなくなる。自分の情けなさが嫌になる。芳樹と出会って、過去を乗り越えたと思っても少し、過去に肩を叩かれただけで立ち止まるどころかその場に座り込んでしまい、立ち上がれなくなってしまう。身体を洗って明日の入学式に備えないといけないのに、それすら出来ない。

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