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paradise lost

第1章 overture

しかもタチが悪いのは尚弥が散々俺の躰を触ったせいで……俺は自分の股間に目を向ける、俺のイチモツは尚弥の情熱的な愛撫のせいでさっきから勃っちっぱなしだ。このままでは寝るどころではない。
「はあ…」
俺はため息を吐いて自分のイチモツに手を伸ばした。
「あっ…ふっ…くっ…」
俺は自分のイチモツを慰め始めた。バスルームに俺の喘ぐ声が響く。バスルームに俺の喘ぎ声が反響したせいで俺はいつも以上に羞恥心を掻き立てられる。
「あっ…んっ…ふっ…」
(……ソウ…)
俺はこの世で一番大事な、『大切な人』を思い浮かべる。もう三年も『ソイツ』に会っていないせいで、俺の中の『ソイツ』は三年前から止まったままだ。それでも俺は三年前から、いや…ずっと前から、生まれた直後から俺は『ソイツ』に囚われている。
(……ソウ…会いたいよ)
俺は『ソイツ』を捨てたのに、俺は未だに『ソイツ』に未練を残している。
「……ソウ…好き…だ…」
俺のイチモツから白濁が溢れた。俺の意識が霞む。少し気を抜くと俺は『ソイツ』のことばかり考えてしまう。だって俺は今でも『ソイツ』のことを…。







「……遅かったな、煌」
パジャマ代わりのYシャツに着替えてソファーで本を読んで時間を潰していた芳樹はドアの開く音がした方に顔を向けた。シャワーを浴びた俺を見て芳樹は眉を顰めた。尚弥に連れ去れそうになって、ショックを受けている俺は落ち武者のようみ生気がない。
「煌、こっちに来い」
芳樹は俺を近くに呼び寄せ、膝の上に乗せた。濡れた髪をろくに乾かしていない俺に、芳樹はため息を吐いてドライヤーとタオルを駆使して濡れている俺の赤い髪を乾かす。
「……そんなに思い詰めるなよ、煌」
「うん、大丈夫…」
俯いたままの煌、芳樹は目を細めた。色々辛い中、努力を重ねてやっと前に進んだところで尚弥と会ったのは堪えたのであろう。ただでさえ煌は高校生活に不安を抱いていたのだから…。
「はい、終わったぞ」
「ありがと…」
煌は覚束ない足取りで寝室に向かって歩く。それを見ていた芳樹はやれやれと肩を竦め、ソファーから立ち上がった。
「煌…」
「どうした…」
不意に煌のセリフが途切れた。

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