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それでも貴方を愛してる

第1章 第1章 私の彼氏

ブーーーン
黒のソリオを運転する隼人の助手席に乗る私。

運転する隼人を見て、改めてカッコイイと思う。
グレーの薄い長袖ブラウスに黒のスラックスに黒のベルト、シルバーのネックレスに、運転する手にはシルバーリングがいくつか付いている。
漆黒の髪の毛はセンター分けにされており、ヘアアイロンで束感を出し、セットされている。
もちろん、人間の姿で出かけるため、しっぽは出ていない。

対して私は、胸下まである長い茶髪をコテで巻き、ブラウンメイクをした。
服装は薄手の7部丈黒ニットに、黒のマーメイドスカート。

隼人は顔がイケメンだけでなくファッションセンスも良い。
いつもかっこよすぎて、見とれてしまう。

「クスッ」

隼人が運転しながらチラリと私を見て笑った

「なに?」

「いや?ずっと俺を見てるな〜って思っただけ」

「だってかっこいいんだもん。」

「美優の方が可愛いから」

ギュッ

隼人は片手運転をしながら、私の手を握った。

私は今、大学4年生の21歳。1月が誕生日で、22歳を迎える。
隼人は人間で言うと25歳。悪魔だけどバーで正社員として働いている。
私と隼人は幼なじみで、小さい頃からずっと一緒に過ごしてきた。
私はずっと好きだったけど、付き合ったのは大学2年の5月1日。
そして今日は2年記念日の5月1日。

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