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それでも貴方を愛してる

第1章 第1章 私の彼氏

「んっ、ふあ〜」

カーテンの隙間から差し込む朝日で目が覚めた私。

目を開けると隼人の胸板。

向かい合って抱きしめられている状態でいつも寝ている。

眠っている隼人の顔を見る。

長いまつ毛に血色のいいプルプルの唇。
本当に綺麗な顔をしているただの人に見える。
ただ、しっぽが生えている事を除いて。

「何?そんなに俺の顔見つめて」

じっと隼人の顔を見つめてたら、ゆっくりと目を開けながら隼人が言葉を発した。

バチッと目が合い、急に恥ずかしくなり、隼人の胸板に顔を埋める私。

「どうしたの?」

隼人は優しく私の頭を撫でながら問いかける。

「……好き」

私が小さな声でそう言うと

ギュッ

頭を撫でていた手が背中に回り、強く抱きしめられた。

「はぁ。もうなんでそんなに可愛い事言うかな?襲われたいの?」

ペロッ

私の耳元でそう囁きながら、耳をひと舐めされる。

「ひゃっ」

「またそうやって可愛い声を出す」

カプッ
ペロペロッ

隼人は私の耳元を甘噛みしたり舐めてきた。

「んっ、、あっ、、」

耐えきれず、甘い声が漏れる私。

「はい!おしまーい。これ以上やるとせっかくの2年記念日が1日ベッドの上で終わっちゃうからね。今日はデートするんでしょ?」

そう言って私の頭をポンポンと叩いた。

「ちょっかいかけてきたのは、隼人でしょ!」

胸板に押し付けていた顔を上げ、隼人を見上げる。

「はいはい、俺が悪かったですよ〜はい、用意するよ!」

そう言って隼人は起き上がり、私を引っ張って起き上がらせた。

「も〜」

私は不満そうな声を出しながら、隼人と共に出かける準備をし始めたのだった。


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