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君を攫う【スラムダンク BL】

第3章 命

三井は一人 電車に乗っていた。

心の中で 「まだ泣かない。泣かない。」と
思いながら。


三井たちが住んでた街は
湘北から 1時間程だった。


三井「静かだな…。彩子と晴ちゃんは
きっと 良いママになる。その前に…」


三井はそっと お腹に手を当てていた。
そう 三井も妊娠していたのである。
後で 言おうと思ってた。ダイミング合わせて
彩子と晴子と一緒に言えば 良かったと
三井は思った。

三井が乗ってる電車は 少しずつ 
かって 三井たちが住んでた街に近付いてくる。

やがて 電車は
あっという間に 駅に着き
三井は降りる。

1年ぶりの街だった。
けれど 一番三井が幸せだと
思ったのは 流川との生活だった。

たまに 流川の両親が遊びに来て
三井を可愛がってくれていた。

三井が暮らしていたマンションに行き
鍵を開けた。

三井は いない1年の中 このマンションの家賃を払っていた。

久しぶりに自分の部屋に入ると


三井「掃除しないとね。窓を開けて…」

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