
はなことば
第8章 Marigold《年下男子》
あれから3日_
彼とは会っても、最低限の会話のみ
目を合わせば
気持ちが溢れてしまう
この気持ちを
抑えられるうちに
蓋をできるうちに
彼とは離れなくては…
.
☏プルルル
心惟「凜夏さん、携帯なってるよ」
凜夏「あっ、うん。」
☏
母「凜夏、」
凜夏「もしもしお母さん?」
母「実は、凜夏にお見合いの話があってね」
凜夏「え、何?お見合い…?」
母「ほら、従兄弟の洸平くんの友達にね。良い方がいるらしくて、凜夏の写真見せたんだって」
凜夏「何で、勝手に私の写真…」
母「土曜日にその方がお店予約してくれたみたいだから、ちゃんと行きなさいよ」
凜夏「土曜日って、そんな急だよ!」
母「予定あるの?」
凜夏「……ないけど」
母「ならいいじゃない」
凜夏「……わかったよ」
母「じゃぁどうだったか連絡してね」
母は言いたいことだけいって
電話を切った
心惟「……凜夏さん…お見合いするの?」
凜夏「……え、…あ、…うん。」
心惟「土曜日…会うの?」
凜夏「……うん。」
心惟「…そっか…」
彼は何故か寂しそうな顔をして
洗面所に行った
