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はなことば

第8章 Marigold《年下男子》





ッ__



彼は私の顔に近づき
キスをした



凜夏「ちょ……っと…っ!」


キスをしながら
だんだんと壁際に追い込まれる


凜夏「っ…ろ……い……くん!」



バンッ
壁まできた

いわば壁ドン状態



心惟「…はぁ……はぁ……」

凜夏「はぁ……はぁ…心惟くん?」




心惟「好き」




凜夏「……は?」

心惟「凜夏さんのこと……好きなんだ」

凜夏「へ?……え?何言ってるの?
私……もう34だよ?こんなおばさん…」

心惟「おばさんじゃない!!!!
なにが年の差だよ……じゃぁなんで?
何でこんなに凜夏さんといるとドキドキするの?
一緒にいない時も凜夏さんのことばっか考えて…
お見合いだって…行ってほしくない……」


凜夏「いい加減して!!!
せっかく抑えてたのに…
それ以上…言わないでよ……
私だって…」


心惟「私だって?」


凜夏「…ううん…まだ今なら引き返せる。
あなたの周りには…若くて、可愛くて、
私よりもキラキラしてる女の人が沢山いる。
私の事なんか…もう忘れて ッ___



話途中でまたキスが降りかかった



凜夏「っ……ちょっ……と!」



バンッ!!(壁を叩く音)

心惟「じゃぁ!!!!


なんで、泣いてるの?…凜夏さん。」


凜夏「……グスッ」


心惟「……本当のこと…言って?」


凜夏「怖い…怖いの。
好きだって言ってもらえてこんなに嬉しいのに。
こんなに年下の男の子に、
ずっと好きでいてもらう自信もない。
ひと回りも違う私と付き合って、
あなたが周りに何か言われたりするのも嫌。

それに……捨てられたらって思ったら怖い。


全部わかってる。頭ではわかってる。


でも……
それでも今は……

それ以上に…ここ(胸)が痛い。」


心惟「……凜夏さん」


凜夏「…私も同じ。













心惟くんが……好き。」












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