
はなことば
第9章 Clematis《ドSなご主人様》
数日後の事だった
あれからというものの、
毎日一緒にお風呂に入り、練習を続け
志乃は毎日のように果てていた
慶「おい、」
志乃「はい、慶様。」
慶「今日の夜、俺の部屋に来い。」
志乃「はい…」
昼間にそう言われ
約束の時間になると
志乃は慶の部屋に向かった
コンコン(ドアのノック)
志乃「慶様、志乃でございます」
慶「入れ」
志乃「失礼いたします…」
ガチャ
ドアを開くと
部屋の中が真っ暗だった
まだ目が慣れないため
慶様の姿が見えない
志乃「っ…慶様?」
慶「こっちへ来い」
腕を掴まれ
思いっきりベッドに倒された
志乃「っ!…慶様っ!」
慶「腕を出せ」
志乃「……腕でございますか?」
両腕を前に出すと
カチャカチャと音がして
ベルトのようなもので両腕を縛られた
志乃「慶様?……これは…?」
その時だった
カチッとベッド横の小さなライトがついた
そしてようやく慶様の顔が見えた
慶「…これから例のお仕置してやろうと思って」
志乃「っえ……?」
慶「お仕置っていうか……ご褒美だな」
志乃「ご褒美…?」
慶「お前にとってはご褒美だ」
そういって
近くの箱からあるものを取り出し
ビィーーンと音を立てた
志乃「っ、慶様……」
慶「あ、危ない。忘れてた。」
慶はそういうと
目隠しを手に取り
志乃につけた
志乃「慶様!……やめてください!!」
慶「褒美だと言ってるだろ。」
志乃「見えなくて…怖いです……」
慶「じゃぁ、耳を研ぎ澄ませろ。
気持ちよくしてやる。」
