
はなことば
第11章 Tuberose《男子生徒》
羽琉「はーい、ホームルーム始めるよー」
県立 ●▲■高校、3年3組の担任 担当教科:英語
並木 羽琉
赴任して3年目
初めて3年生の担当になった
男子生徒「先生今日オシャレじゃない?
デートでもあんの?」
羽琉「そんなこと教えるわけないでしょー!
ほらー!さっさと座ってー。」
23歳と、先生たちの中では
私は若い方で、何かと生徒からも友達感覚で
話しかけられることが多い
羽琉「あ、今日うちのクラス、授業中英語のノート回収し忘れてたから今集めてくれる?」
男子生徒「え!!いきなりすぎ!!」
女子生徒「さっさと出しなさいよ!」
羽琉「もし今出せないなら、後で個人的に私の部屋まで持ってきて」
男子生徒「いや、待って!あと10秒で出せるから」
羽琉「もう…
じゃぁその間に皆に話あるから話進めちゃうね」
こうやって甘やかしてる私も
先生としてはいけない気もするが…
羽琉「学校勉強合宿の申し込み書を配ります。
来週の金曜日までに提出するように。」
「「「はーーい!」」」
羽琉「英語のノートはどう?そろそろ回収するよー」
後ろから前に送られるノートを回収し終えると
それと同時にチャイムが鳴った
羽琉「じゃぁ、ホームルーム終わりまーす!
号令!」
日直「起立、気をつけ、、、礼」
「「「ありがとうございました」」」
号令を終え、教室を出ようとしたその時
クラスの佐々木 陽菜に声をかけられた
佐々木「羽琉先生っ!」
羽琉「ん?どうした?」
佐々木「こないだの模試の…
英語で聞きたいことあって」
羽琉「じゃぁ、あとで私の部屋来て」
佐々木「分かりました」
