
はなことば
第11章 Tuberose《男子生徒》
琉雅「みんなの前で呼んだらダメだよ?」
羽琉「呼ばないよ!!」
琉雅「間違えたら大変なことになるからね」
羽琉「わかってる」
琉雅「…羽琉ちゃん」
羽琉「ん?」
琉雅「好き……」
羽琉「それは卒業したらいうんじゃなかったの?」
琉雅「うん。言うよ。
でも今も……言いたくなった」
羽琉「…もう言わないで。
まだ返事…してあげられないから。」
琉雅「……今はいい。一方的にでもいい。
ただ、先生を…羽琉ちゃんを本気で好きだってこと
どうしてもわかって欲しいんだ」
羽琉「……ありがとう。……琉雅。」
私たちはまた
優しくキスを交わすと
別々に帰って行った
.
学校勉強合宿当日
受験前に試験対策の勉強を追い込むため
泊まり込みで学校で勉強をするのだ
うちの学校では
1年は親交を深めるために
2年は期末テスト対策の勉強合宿
そして3年では受験前の試験対策で
学校に泊まるイベントがあるのだ
学校の授業が終了すると
放課後に再び自習時間が設けられ
その後、夜ご飯をみんなで食べ
シャワーを浴びると
また勉強に戻る
そして22:30消灯
そうとう大変な勉強合宿
その中私は
かなり浮かれていた
授業中や夜ご飯中
廊下ですれ違う時
何度も何度も彼と目が合った
そのたびに
高まる胸の音が聞こえたような気がした
22:30消灯_
先生たちと代わる代わる見回りをして
生徒たちに就寝を促すと
先生たちも各々の時間を過ごす
シャワーを浴び終えると
携帯を英語科室に忘れたことに気が付き
スウェットで英語科室へ
羽琉「よかった、あった……」
琉雅「羽琉ちゃん、」
