
はなことば
第6章 Cleome《俳優》
煌也「…あ、しおちゃん、」
汐海「ん?」
煌也「なんか目の横についてる…」
汐海「へ?」
煌也「取るから目つぶって」
ッ__
目を閉じた瞬間
煌也の唇が、汐海の唇に触れた
ゆっくり離れると
煌也「…ごめん、我慢できなかった」
汐海「…バカ」
煌也「……もうしない。これで最後にする。
俺…頑張るから最後にもう一回していい?」
汐海は返事をせず
汐海から煌也にキスをした
10秒…
20秒……
最後のキスを
お互いに、かみ締めるように
深く深くキスをした。
最後のキスを、
2人の秘密のひとときを、
忘れないために。
煌也がいつか迎えに来てくれるその日まで
あの" 秘密のひととき "は
心にとどめておくことにした。
でも時々思い出だす。
花壇に咲くクレオメを見るたび
あの幸せなひとときを。
