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はなことば

第6章 Cleome《俳優》




あの日を境に
" 演技練習 "といって
2人は何度か身体を重ねた


そして
撮影の本番当日

監督も大絶賛の演技を
煌也は披露し、無事に撮影は終了した



汐海「お疲れ様」

煌也「なんか…びっくりするほど勃たなかった」

汐海「ん?」

煌也「演技中ね。勃ったらどうしよう…
恥ずかしいなって心配してて…。
俺…しおちゃんとのこと思い出して
演技しようと思ってたからさ。
でも、全然平気だった。
俺…しおちゃんが相手じゃないと
たたない身体になってたわ」

汐海「何言ってんだか…」

煌也「…ご褒美ほしいなぁ。」

汐海「ご褒美?」

煌也「うん。撮影頑張ったご褒美。」

汐海「何がいいの?」

煌也「んー、しおちゃん!」

汐海「なにそれ」

煌也「ご褒美はしおちゃん。」

汐海「約束したでしょ?
もう、、煌也とはシないって。」

煌也「撮影の前日…最後にした日に
しおちゃんが勝手に言いだしただけでしょ?」

汐海「勝手にって…」

煌也「俺は…やだよ。」

汐海「私たちは…戻らないといけないの。
私はあなたのマネージャー。彼女じゃない。」

煌也「じゃぁ、彼女になる?」

汐海「…っ!」

煌也「…しおちゃん?」

汐海「……ううん。…ならない。」

煌也「え!…なんで。」

汐海「…煌也にはまだまだ
頑張ってもらいたいから。
アイドルも俳優も…まだまだこれからなんだよ?」

煌也「頑張るよ。
でも彼女がいたらもっと頑張れる。」

汐海「…ダメ。今は…彼女になれない。
煌也が…成長してく姿を近くで見ていたいの。
彼女になったら…邪念が入る。」

煌也「邪念…?」

汐海「女性ファンとか…相手の女優さんとかに
嫉妬したり…するかもしれないでしょ、、」

煌也「フッ…可愛いかよ」

汐海「とにかく…今は嫌。付き合わない。」

煌也「はぁ、わかったよ。
俺がもっとビックになればいいんでしょ?
堂々と、しおちゃんが彼女ですって
報告出来るように、これからもっと頑張るよ。」

汐海「煌也…」

煌也「…でも俺の気持ちはずっと変わらないから。
次はちゃんと告白するから。待ってて。」

汐海「うん。…わかった。」

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