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幽霊の悩み事

第1章 幽霊の悩み事

『わかってるよ、そんなこと……!』


 相沢はるかは今にも泣き出しそうな顔をした。


『だってしょうがないじゃん……。私……私、先生のこと諦めきれなくてさあ……』

「先生?」

『私の担任……。私、先生と付き合ってたの……』

「!」

『先生、言ってくれたの……。私が幽霊のままでもいいって! はるかがそばにいてくれるだけでいいって!』

「……はあっ?」

『私たち、愛し合ってるの! 生きてるとか死んでるとか関係ないんだよ! だから私は悪霊になってもいい!』


 そう言うと、相沢はるかはその場から消えてしまった。



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