お題小説 カレイドスコープ
第1章 kaleidoscope
27
「そうかも、いやそうだな、ばあちゃんのおかげだな」
「うんそうよ、間違いないわよ…
それにこの…
『神社』の神様と、あの『大銀杏』の御神木のおかげでもあると思うのよね」
茉優がそう言ってきた。
「あっ、そうか、この『神社』とこの『大銀杏』の御神木もかぁ…」
確かにそうかもしれない…
茉優との再会に一気に昔を、あの頃の甘酸っぱい青春時代の想いを蘇らせ、一人で帰り、その途中に導かれるかの様に、あの頃の2人には無くてはならなかったこの『神社』に無意識に着ていたから…
「うんそうよ、今夜の全てはおばあちゃんの『万華鏡』とこの『神社』の神様のお導きだと思わうわ…」
「そうかもなぁ」
「あとこの『神社』の『夏祭り』のおかげもね」
「『夏祭り』も?」
「うんそうよ」
「え?」
「だってぇこの『夏祭り』があるからみんなが帰省して、そしてあのプチ同窓会があったんだから…
だから、ぜーんぶおばあちゃんとぉ『神様』が相談してさぁ…
わたしと勇人をお導きくださったのよぉ」
なんとなく…
なんとなくだが、そんな茉優の言葉が妙に現実的にそして本当の事のように思えてきていた。
「そんな不思議な事があるのかもなぁ」
「うんそう、あるの、ぜーったいそうよぉ」
この茉優の明るさに…
俺の心がなんとなく明るく、いや、明るく照らされている様に感じてきて…
あんなに絶望し無気力に陥っていたこの自分の心がまた再び、心の底からゆっくりと昂ぶってくるのを自覚していた。
「そうだ、さすがに明日はおばあちゃんのお通夜だからさぁ」
「え?」
「明後日の『夏祭り』の後でさぁ…
わたしを抱いてよ」
「う、うん」
それはもちろんだ…
本当は今からでも抱きたい。
「そうそう『夏祭り』にはさぁ、娘の碧(みどり)も連れて行くね」
「う、うん」
「さあ、果たして碧が勇人を気に入るかしらねぇ」
笑いながら言ってくる。
「え、そ、それは…」
「もしも碧がダメって言ったら勇人とは無しだからね」
「あ、そ、そんなぁ…」
俺は久しぶりに心底楽しくなっていた…
そしてこの茉優とならばまた新しく人生をやり直すことができる様な気がする。
人生は『万華鏡』
同じ模様は二つと無い…
明日からは新しい模様が新たに煌めく…
Fin〜♪
「そうかも、いやそうだな、ばあちゃんのおかげだな」
「うんそうよ、間違いないわよ…
それにこの…
『神社』の神様と、あの『大銀杏』の御神木のおかげでもあると思うのよね」
茉優がそう言ってきた。
「あっ、そうか、この『神社』とこの『大銀杏』の御神木もかぁ…」
確かにそうかもしれない…
茉優との再会に一気に昔を、あの頃の甘酸っぱい青春時代の想いを蘇らせ、一人で帰り、その途中に導かれるかの様に、あの頃の2人には無くてはならなかったこの『神社』に無意識に着ていたから…
「うんそうよ、今夜の全てはおばあちゃんの『万華鏡』とこの『神社』の神様のお導きだと思わうわ…」
「そうかもなぁ」
「あとこの『神社』の『夏祭り』のおかげもね」
「『夏祭り』も?」
「うんそうよ」
「え?」
「だってぇこの『夏祭り』があるからみんなが帰省して、そしてあのプチ同窓会があったんだから…
だから、ぜーんぶおばあちゃんとぉ『神様』が相談してさぁ…
わたしと勇人をお導きくださったのよぉ」
なんとなく…
なんとなくだが、そんな茉優の言葉が妙に現実的にそして本当の事のように思えてきていた。
「そんな不思議な事があるのかもなぁ」
「うんそう、あるの、ぜーったいそうよぉ」
この茉優の明るさに…
俺の心がなんとなく明るく、いや、明るく照らされている様に感じてきて…
あんなに絶望し無気力に陥っていたこの自分の心がまた再び、心の底からゆっくりと昂ぶってくるのを自覚していた。
「そうだ、さすがに明日はおばあちゃんのお通夜だからさぁ」
「え?」
「明後日の『夏祭り』の後でさぁ…
わたしを抱いてよ」
「う、うん」
それはもちろんだ…
本当は今からでも抱きたい。
「そうそう『夏祭り』にはさぁ、娘の碧(みどり)も連れて行くね」
「う、うん」
「さあ、果たして碧が勇人を気に入るかしらねぇ」
笑いながら言ってくる。
「え、そ、それは…」
「もしも碧がダメって言ったら勇人とは無しだからね」
「あ、そ、そんなぁ…」
俺は久しぶりに心底楽しくなっていた…
そしてこの茉優とならばまた新しく人生をやり直すことができる様な気がする。
人生は『万華鏡』
同じ模様は二つと無い…
明日からは新しい模様が新たに煌めく…
Fin〜♪