
お題小説 labyrinth(心の迷宮)
第1章 ラビリンス(labyrinth)
4
「ふうぅ……」
わたしはそんな不惑な想いと昂ぶりを感じたままに、バスタオルを纏いベッドへと戻ると…
「あ……」
あの男が、彼が起きていた。
「どうしたの?」
そう聞いてくる彼の声に、そのなんてことない普通の男性としての声音にわたしの心が…
なぜか震えてくるのだ。
え、なんで?…
「あ…うん、な、なんかさ、変な夢を見ちゃって目が覚めちゃって…」
「そうなんだ…
なんか寝落ちしたみたいだったから…」
「え、寝落ち?」
「うん、なんかさっきイッたままに、スゥっと寝落ちしたからさ、一瞬、焦ったんだよね」
と、彼は恥ずかしい事を言ってくる。
「え、イッたらって…」
今までイッた事さえほとんど無いし、そのまま寝落ちしたなんて事も無い…
だからもの凄く恥ずかしく、思わず訊いてしまう。
「焦ったって?」
「う、うん、オレはさ、今までさ、相手をさ…
あんなに感じさせた事なんてなかったからさ、だから驚いちゃって…」
「え、そ、そうなの?」
「うん、そう、逆に今まではヘタで速過ぎるって…」
彼は恥ずかしそうに呟く。
「え、速過ぎるって?」
「うんそう…少しコンプレックス…」
あ、もしかして彼もわたしと同じなのか?
「だからキミがあんなに感じてくれたのに驚いちゃって…
そしてイッた感じの後に急に寝落ちしちゃったから…
だからもしかして死んじゃったのかと思ってさぁ、一瞬、焦っちゃったんだ」
と、苦笑いしながらそう言ってきた。
「あ…死んじゃったなんて…バカねそんなわけないじゃん…」
わたしも恥ずかしさを超えての苦笑いをしてしまう。
「で、でもね、わたしね…凄く感じたの…」
思わずそんな本音を呟いた…
しかし内心は、そんな事を言っている自分自身に驚いてもいたのだ。
だけど、そんな話しをしている間も、わたしの昂ぶりの疼きはますます増してきていて…
「えっ、じ、実はオレも…凄く感じちゃったんだ…
そ、それになんかさ、いつもよりは少しだけ長持ちしたみたいでさぁ…」
彼もそう言ってきて…
「ね、ねぇ」
そして手を伸ばしてわたしを呼ぶ。
「えっ?」
ドキドキ…
ウズウズ…
そんな彼の手招きに、わたしの心とカラダの昂ぶりが急に強く疼いてきた。
そして…
「さあ、ほら、早くこっちに…」
「ふうぅ……」
わたしはそんな不惑な想いと昂ぶりを感じたままに、バスタオルを纏いベッドへと戻ると…
「あ……」
あの男が、彼が起きていた。
「どうしたの?」
そう聞いてくる彼の声に、そのなんてことない普通の男性としての声音にわたしの心が…
なぜか震えてくるのだ。
え、なんで?…
「あ…うん、な、なんかさ、変な夢を見ちゃって目が覚めちゃって…」
「そうなんだ…
なんか寝落ちしたみたいだったから…」
「え、寝落ち?」
「うん、なんかさっきイッたままに、スゥっと寝落ちしたからさ、一瞬、焦ったんだよね」
と、彼は恥ずかしい事を言ってくる。
「え、イッたらって…」
今までイッた事さえほとんど無いし、そのまま寝落ちしたなんて事も無い…
だからもの凄く恥ずかしく、思わず訊いてしまう。
「焦ったって?」
「う、うん、オレはさ、今までさ、相手をさ…
あんなに感じさせた事なんてなかったからさ、だから驚いちゃって…」
「え、そ、そうなの?」
「うん、そう、逆に今まではヘタで速過ぎるって…」
彼は恥ずかしそうに呟く。
「え、速過ぎるって?」
「うんそう…少しコンプレックス…」
あ、もしかして彼もわたしと同じなのか?
「だからキミがあんなに感じてくれたのに驚いちゃって…
そしてイッた感じの後に急に寝落ちしちゃったから…
だからもしかして死んじゃったのかと思ってさぁ、一瞬、焦っちゃったんだ」
と、苦笑いしながらそう言ってきた。
「あ…死んじゃったなんて…バカねそんなわけないじゃん…」
わたしも恥ずかしさを超えての苦笑いをしてしまう。
「で、でもね、わたしね…凄く感じたの…」
思わずそんな本音を呟いた…
しかし内心は、そんな事を言っている自分自身に驚いてもいたのだ。
だけど、そんな話しをしている間も、わたしの昂ぶりの疼きはますます増してきていて…
「えっ、じ、実はオレも…凄く感じちゃったんだ…
そ、それになんかさ、いつもよりは少しだけ長持ちしたみたいでさぁ…」
彼もそう言ってきて…
「ね、ねぇ」
そして手を伸ばしてわたしを呼ぶ。
「えっ?」
ドキドキ…
ウズウズ…
そんな彼の手招きに、わたしの心とカラダの昂ぶりが急に強く疼いてきた。
そして…
「さあ、ほら、早くこっちに…」
